2011年【8作目 前章】ポスター
についてのご紹介


「こんにちは アン   
 〜Before Green Gables」
についてのご紹介

「こんにちは アン」(*1)は、カナダの作家L・M・モンゴメリが、1908年に発表した世界的に有名な長編小説「赤毛のアン」の出版100周年を記念し、「赤毛のアン」を敬愛してやまないカナダ・ノヴァスコシア出身の児童文学作家バッジ・ウィルソ(*2)が、モンゴメリ財団から依頼され、2009年に発表した物語です。
日本では1979年に「世界名作劇場」シリーズとして、名匠 高畑 勲監督作品の「赤毛のアン」が、テレビ放映され、少女アンと心の友ダイアナとの友情、アンを取り巻く多くの優しい人々、アンの育ったプリンスエドワード島のアボンリー、グリーンゲーブルズの美しい四季に彩られた愛の物語は、児童はもとより、多くの人々の厚い共感を受け、今日に至ります。 「赤毛のアン」生誕100周年とテレビ放映30周年の"2つの周年"を記念し、2009年春「世界名作劇場」シリーズ第26作目として放映された作品が「こんにちは アン」です。

*1…原作、原題「Before Green Gables」
*2…Budge Wilson カナダの女性児童文学作家

少女アン(小さなアン)ついて

「こんにちは アン」の主人公、アンは幼い頃に両親を亡くし、アンの両親の元で家政婦をしていたジョアンナ・トーマスに引き取られます。 グリーンゲーブルズにきたアンの口から、これまでほんの断片でしか語られなかった「本棚の少女ケティ・モーリス」の話、アンを引き取ってくれた最初の家族「バート(トーマス)さん一家」のお話、そして「三組の双子」の面倒を見たお話、「孤児院での出来事」など、アンが新天地プリンスエドワード島に来て、マリラやマシュウと本当の家族になる以前にも、アンを愛した家族、多くの優しい人々との出会いや別れがありました。
盲導犬が生涯ともに歩むユーザー(盲導犬使用者)さんと出会って家族になる以前にも、生後2ヶ月から訓練を受ける前までの約1年間、出会ってともに過ごし、たくさんの愛情を注いでくれたもう一つのかけがえのない思い出「家族」があります。その「家族」がパピーウォーカーです。
今回のポスターでは「前日譚」そして「もう一つの絆(家族)」をテーマに「こんにちは アン」から主人公の少女アン・シャーリー(小さなアン)を起用させて頂きました。

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